日本ホテル教育センターは2月22日、「和食検定」の2019年度第2回の試験を行った。初級、基本の二つのレベルで合計477人が受験。184人が各レベル各級の認定を取得した。認定率は、初級レベルがこれまでで一番低い34.9%、基本レベルが過去3番目に高い49.2%だった。
同検定は「日本の食文化を正しく理解し、伝えるための基礎知識を普及する」「和の食文化を継承、発信するために必要な専門知識と実務知識を測る」ことを目指した筆記試験。旅館・ホテル、飲食業従事者をはじめ、一般、学生など誰もが受験できる。
試験は和食の初心者対象の「初級レベル」、和食に興味がある一般の人など対象の「基本レベル」、すでに基本レベルで認定を受けた現場の指導者ら対象の「実務レベル」の各レベルがある。実務レベルの試験は年1回開催で、今回は実施されていない。
初級レベルは355人が受験。124人が同レベルの1、2、3級に認定された(1級8人、2級41人、3級75人)。学生が受験者の8割を占め、10代の受験者が69%(認定率22%)、20代の受験者が17%(同46%)だった。「30代以上の年代では認定率が高くなるという傾向が続いている」と事務局。
基本レベルは122人が受験し、1級7人、2級53人の計60人が認定された。
事務局は「和食検定初級レベルの第1~7回までに出題された問題を抽出し、一部加筆、訂正してまとめた『初級レベル練習過去問題集500選』を今春に発刊した。特に初級の受験者は学生が多く、学習の支援をしていきたい」と話す。
次回の検定は、10月22日に開催。初級、基本、実務の各レベルを札幌、東京、大阪、福岡の4都市で行う。8月3日から受験の申し込みを受け付ける。